アルミ型材専門会社 大阪にある関西金属製作所 営業部の出口です。
2024年も終わりに近づき一年の総決算の月になりました。
皆様年始に立てた目標は達成されましたでしょうか?
僕は一つ年を取り60歳の足音が聞こえてきて体力の衰えも出てきていますが年末のフルマラソンに向けてトレーニング中です。
いい一年で終われるか頑張っていこうと思います。
今回はアルミの表面処理についてのご紹介です。
よく酸化被膜を付けるアルマイトという言葉を聞かれると思いますが、今回はアルマイトでも特殊な液につけて加工する硬質アルマイトをご紹介します。
お客様よりアルミの板を機械加工で溝を付けて30μ(0.03㎜)以上の硬質アルマイトの加工をしてくださいと依頼がありました。
ふつうは6μのB2と言われるアルマイトが多いのですが今回は30μ以上でアルマイト作業の時間を長くすれば30μになると思われがちですが加工する装置や薬液も違うので加工できる工場も限られてきます。
今回の案件はお客様の希望で表面の硬度(硬くする)が必要で膜厚も必要ということでしたので硬質アルマイトの出来る協力業者様に加工していただきました。
お客様の思った通りの能力値の加工ができて喜んでいただけました。
まだまだ自分自身わからない加工方法があるので新たな発見でした。

硬質アルマイトの特徴ですが
① 耐摩耗性(削れにくい)が優れている。
従来の酸化被膜と比較して、砂塵(砂ほこり)などの摩耗に対して2倍以上の性能が得られます。
② 非常に硬い
従来の硫酸被膜と比較して、2倍以上の硬さがあるため、傷がつきにくく、異物付着による汚れを防止します。
③ 耐食性(さびない)に優れています。
従来の硫酸被膜よりも耐食性が優れていますので、過酷な環境にも耐えられます。
以上3点が特徴的なものですが当社の協力業者様では通常の硬質アルマイト特有の灰褐色の色に仕上がるのではなく、アルミ本来の銀白色の光沢をもった被膜に仕上がります。
また長尺製品4000~5000㎜にも可能です。
(資料提供、株式会社日本電気化学工業所)
驚いたのは硬質アルマイトを施した型材を切断しようとすると回転する刃物(チップソー)から火花が飛び散る程表面が硬くなっているのを知りました。
それが【耐摩耗性】に優れていることの証です。