営業の小部屋

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アルミ形材事例 銀座のビルに使用された固定具

2019年9月17日

アルミ形材専門会社 関西金属製作所 営業部の出口です。

ガラスを押さえるための金物を
アルミ型材で製作してくださいと依頼がありました。

ビルの壁面に目隠しのルーバーを付けるのですが、
そのルーバーにガラスを使い、
それを止めるための金物にアルミ型材を使用するとのことでした。

最初はステンレスのダイカストで設計されていたのですが、
大量につけるのでステンレスでは重すぎると言う考えからアルミになりました。

ダイカストも考えられたのですが、数量や型費、加工性などから
アルミ押し出し形材を加工することに決定。

設計は、お客様が強度などの関係で、厚み・材質などを決められ製作に入りました。
量も多かったので、製作の前に試作品を作ることになりました。

ワイヤーカットでアルミの塊から切断して形をつくり、
機械加工で穴を開け試作品を作りました。

形状は好評で、すぐにアルミ形材の製作。

3種類の形の組み合わせで作る製品でしたので、
3形をつくり、製品の長さが数個取れる長さで押出しで材料を製作しました。

その材料を製品の長さに切断して、穴加工や削る加工をマシニングセンターなどの機械で行い
アルマイト加工で表面処理をして完成です。

文章で書けば簡単に思えますが、
今回の依頼に関しては、アルミの材質も6005Cという通常使用する6063より硬い材質でした。

表面の仕上げも砂を打ち付けるサンドブラストをして、
表面に独特の模様を付け、2次電解アルマイト仕上げで
表面はクリヤー仕上げでの製作でした。

設計者の意向で、最高の品質で仕上げて欲しいとの要望でした。
コストも時間もかかりましたが、御希望通りの物ができたと思います。

私も30数年アルミ形材を扱ってきていますが、今回ほどコストも時間もかかったものはありませんでした。
お客様の意向に添えたと満足しております。

物件は東京銀座のビルに使用され、
ガラスを使用した壁面のデザインはすばらしいものになっていました。

今回作った金物は、全面に出ていないのでわかりにくいですが、
特殊なガラスを止めるにはなくてはならないものです。

この金物を製作するにあたり協力していただいた業者様は、
7社もあり当社も含めて8社で作り上げた製品になりました。

これからも今までの経験を活かして、
アルミ形材を使用する製品を広めていけたらと思います。

>>その他のアルミ形材の仕様商品例はこちら

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