昨年の12月初旬に新潟県の会社様から搬送機用の部品の製作のご依頼をいただきました。ご依頼品が押出形材では製作不可の形状の為今回取った製作方法は鋳物(ADC12)です。但し数量が300個の為金型から製作するダイキャストではなく木型からの製作です。
お客様に納めた製品がこれです
1月後半鋳物工場様からADC12材の材料が納入されてきましたが入荷時点では両サイドの穴はあいておらりません、後加工で穴をあけます。品物の高さもお客様の指示寸法は17㎜ですが入荷品は20㎜。鋳物ですので押出形材のように寸法精度はよくありませんので削りシロを3㎜程とっているのです。穴の加工と高さの寸法を出す為に機械加工(MC:マシニングセンター)を行いますが高さ寸法の精度を出す為にMC加工を行う前準備として加工治具を製作致しました。一度に5個加工できる治具です。
アルミの板を鋳物の形状に合わせて削り出しを行い
MC機にて穴加工を行った鋳物を治具の上にのせて
さらにその上から押へ用の板を載せボルトで締め付け商品が動かないようにしたうえで、穴部分の高さを20㎜⇒17㎜へ切削加工致しました。加工完成品がこれなのです。
左側の穴径φ17 右側の穴径φ14
関西金属製作所は納品の98%がアルミ押出形材ですので、アルミ鋳物製品も受託して製造していることはあまり知られていません。しかし関西金属製作所がある大阪市生野区の近隣地域には鋳物工場もあり関金営業マンは製造のノウハウを持ち合わせていますので鋳物でお困りの節はぜひご相談下さいませ。
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