20年間　関西金属製作所の研修旅行を担当してくれいた

N旅行の担当営業マンさんが　とある支店の支店長として栄転されるのことで

離任の挨拶に来られました

 

1998年　29歳で前任者から引き継いで担当者となった彼

それ以来多くのスタッフの好みや行動パターンを把握し

関西金属製作所のチーム力ＵＰの一翼を担う　ＢＩＧイベントの一つである研修旅行を

毎年有意義な行事としてくたのは　彼のお陰といって過言ではありません

いつも私に寄り添い楽しい旅にしてくれていました

そんな彼との一番の思い出は

10年前　東北（仙台方面）への研修旅行です

おりしも出発前日　台風が接近し　夕方彼から電話が入りました

「加藤さん　　他のお客様は延期や中止されていますが　明日の研修旅行どうされますか？」

私「飛行機がダメでも　いざとなれば　新幹線で東京まで行き　そこから東北新幹線でいけるやん

中止は考えて無いよ～！」

彼は　判りました　との返事をして　電話は終わりました

 

翌朝　伊丹空港についてみると　彼の手には　本当に新幹線のチケットがありました

当初乗る予定の飛行機は　台風の為欠航になりましたが　次の飛行機が飛ぶか否かは　一時間待ちとの返答でしたので

我々は空港でのんびりと待機していました

・・・・・が後からお聞きすると　もし次の飛行機も欠航となると　いくら新幹線を乗り継いでも仙台での夕食は間に合わない

そこで待機している一時間の間に　今回の緊急事態に備えて急遽伊丹空港に来られていた

彼の上司（副支店長）とともに　代替旅行案を最低でも2つ作る手配を伊丹空港から

電話をかけまくるとの作業に入られていたのでした

 

結果は・・・・・残念ながら飛行機は欠航

そこで　急遽　彼から代替案が発表され　その場で関西金属スタッフ全員で　多数決でどこに行くか決定

伊丹から空港バスで新大阪へ移動

そのバスの間や新大阪からの電車の中でも　彼にはひっきりなしに電話が入ります

段取りに追われている様子でした

急遽決まった宿屋さんからと思われる電話では

「ほんまに　今からそちらに行きますよ！　人数は〇〇人です　間違いありません」

と必死に説明していました

 

変更になった宿泊場所も文句なしの旅館　もちろん料理も最高の品々が出されました

バスガイドさんも　突然の決定で　「本当にビックリしましたよ　こんなことは初めての経験です」と言われていました

彼のお陰で　東北地方への研修旅行に負けないくらいの素晴らしい内容の旅になりました

 

私は　帰ってきた当日に　彼を含め　今回の旅の実施に尽力していただいた方々に対して

謝意を表す文面をFAXをさせてもらいました（しばらくの間　そのFAXは　張り出されていたらしいです）

 

私は　旅の途中　彼に聞いたのでした

「よくここまで段取り出来たよね」

すると彼は言いました

旅行の前日の一本の電話から　関西金属製作所さんは　絶対に研修旅行は実施する

だからＮ旅行としては　その希望を守らなければならない

だから何としても研修旅行に行ってもらうもだ　　と

 

その東北旅行へのリベンジは　2011年3月11日の東北大震災で難しくなりましたが

震災の2年後(2013年10月）実施できることとなり　復興支援研修としてもいい思い出となりました

 

ここまでしてもらったなら　一生のお付き合いになるのは当然です

我々が日々目指している　《お客様から　好かれ・気に入ってもらい・喜ばれ・忘れられないようにする》

彼は　十年以上前から　実践してきているのであります

 

そんな彼ですので　22年の間に昇進し　今回支店長として　とある市の店舗に転勤となったのであります

その支店は4年連続目標未達支店とのことで　彼の手腕が問われる支店でもあります

「貴君なら見事目標達成支店に転換できると信じてるよ」　を激励の言葉として　別れの挨拶とさせていただきました

嬉しくもあり　寂しくもあった別れの日でした