加藤のブログ

身近なところにすごい高難度なアルミ型材が使用されていました

2023年5月01日

関西金属製作所の女性スタッフが使用しているパソコン機器の内部から異音が発生。パソコンのメーカーさんが修理依頼したところ、すぐに来社され即座に機器を分解して修理に入られました。たまたま私の前の席のパソコンでしたので何気に見ていてビックリ、機器の中に使用されているヒートシンク(機器内に発生する熱を放熱する部材名)を見て思わずワオ~と声が出たのであります。

(大きさがわかるように 銀色のヒートシンクの横にサーモスのコップを置いています)

銀色の塊から下に向かって放射線状に羽根が伸びていますが この形状は押出型材では非常に難しい(生産性が悪い形状)のです。機器内の熱を少しでも逃がすため=放熱するのには 熱を逃がせる場所=面積が広い=大きいほど効率がいいので羽根の数を出来るだけ多くしたのです。ところが羽根を多くすると羽根と羽根の間が狭くなりダイス(金型)の製造が難しく ひいてはアルミ原料を押出するときの歩留まりもよくないのであります。

この形状を見た次の瞬間には私は修理をされていりメンテンナスの人の傍に立ち このヒートシンクを手に取って周りいる関金の営業部の面々に

私「ちっとこの形状を見てみ」

営業部Aさん「お~~凄~い

営業部Bさん「なんと!

営業管理部Cさん「え~~~!

と感嘆の声が上がります・・・・その様子を見ていたメーカーのメンテナンスの人は??????の顔。 そこで私が「このヒートシンクはすごい難しい形状ですので相当な技術を要する部品なんですよ!」と説明しても 「へ~そんなですか?!」とピンと来ていない様子、そうなんです押出型材のプロだからこそ判る技術が込められたアルミ型材の製品なのです。

ちなみにこのヒートシンクは 関西金属製作所が関わった型材でなかったのが残念ですが、まさにこの押出型材がパソコンを円滑に作動させている“縁の下の力持ち”を象徴するのが判った一瞬でした。

ああああ~ 我々が目指すのは、普段目に留まらないところで役立っている まさに“縁の下の力持ち”です。

コメント一覧

現在コメントはありません。

コメントする

  • コメント

CAPTCHA


月別アーカイブ

  • 加藤のブログ
  • 加藤のブログバックナンバー
  • 営業の小部屋
  • 今週の顔