NHKの人気番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」
モノ作りに関わる私として気になる仕事を扱っていましたので
拝見いたしました
さまざまな《プロ》が登場するのですが
今回のプロは 旋盤のプロ それも御年85歳
新幹線のシリンダー
瀬戸大橋のワイアーを支えるケーブルアンカー
過去に超精密な部品を作っている職人
金属の棒から 100分の2か3㎜(0.02~0.03㎜)の精度で削り上げる腕前
当然コンピュター制御の機械で加工している思いきや
古めかしい機械で加工している
なぜ手動なのか?!
それは手動でしか出せない精度だから?!
削っているときに 材料の金属と刃物との摩擦熱で膨張する
それを自動(コンピュータ制御)旋盤では そこまで管理できないので
人間の五感に頼るのです
100分の2か3㎜(0.02~0.03㎜)の精度とは
どの位削っているか
それを見極めるのは 職人の【耳】
0.01~0.02㎜の寸法精度は 見た目 と 音の聞き分けで対応するのである
以前 精密研磨の世界を紹介する番組では
0.01~0.02は 人の指の感触・感覚で判断すると言われていた
五感の世界
たまたま訪問した機械加工工場の社長様から
なにか気づかないか?と質問されたが 私には 判らなかった
答えは 金属を削る音が通常の音と違う(機械の調子が悪い)というのである
私には 音の違いが判らなかった
プロとアマチアの差を痛感させられた
五感を磨く プロの仕事だ
この世界では 音楽を聴きながら仕事は論外なのだ
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